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シンクライアントの動向
シンクライアントの考え方自体は、それほど最近の事ではありません。しかし、ネットワークがまだ貧弱だったのと同時にPCの低価格化が進むにつれて、後退していきました。それが、2004年以降別のテーマにより、新たに注目されるようになりました。それはセキュリティ、情報統制のソリューションとしてです。シンクライアントはサーバー上で処理をする為、端末上にデータを残しません。仮にシンクライアント端末を置き忘れたり、盗難に合っても情報が漏洩することがないのです。モバイル環境の進化とシンクライアント端末の低価格化などにより、再び脚光を浴びるようになりました。
シンクライアントの方式
シンクライアントの方式には大きく分けて2つの種類があります。ネットワークブート方式と画面転送方式です。ネットワークブート方式はサーバーに置いたOSイメージから起動します。この方式ではアプリケーションはローカルで動作します。もう1つの画面転送方式には、サーバベース方式、ブレードPC方式、仮想PC方式の3つがあって、それぞれ利点がありますが、共通しているのは全ての処理をサーバー側で行いその画面だけをクライアント側に転送しているということです。
シンクライアントのデメリット
シンクライアントのデメリットは実際に使って見て初めて分かるという面があります。というのも、それはメリットの裏返しだからです。端末にデータを持たずネットワークでサーバーに接続して処理を行うということは、ネットワークに接続出来ない環境では全く役に立たない事を意味します。外回りの仕事の方は実感があると思いますが、いくらモバイル通信環境が整ってきたとは言え、どんな場所でもネットに接続できるわけではありません。特に客先など奥まったところや地下など、意外と電波が通じない場合があります。せっかくPCでデモを見せようと思っても、シンクライアント端末がネットワークにつながらなければ起動もしない状態ではマイナス点となり、大きなデメリットと言えるでしょう。 また、メール環境もシンクライアントに適したシステムに変更することが必要です。結局のところ、全体での最適化を図らなければ、業務の効率が落ち、使われないシステムとなってしまいますから、デメリットの面もしっかり検討して導入することが重要です。
シンクライアントのメリット
シンクライアントのメリットももちろん多くあります。情報漏えいの対策になるだけでなく、アプリケーションの管理が一元的に行えたり、データの一元管理が可能になったりします。また、ソフトやハードも共通化しているため、故障や機器のメンテナンスも楽になります。現実的にシンクライアントでなければ社外に持ち出すことは難しいという企業が非常に増えていますから、個別のルールを作って柔軟に運用していくのが良いかもしれません。