内部統制の3点セットとは

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内部統制の3点セットとは、「業務フローチャート」「業務記述書」「リスクコントロールマトリクス」の3つの文書のことです。金融庁の企業会計審議会が公表した実施基準に参考として文書例が示されたことから、これが義務づけられたという印象を受けた人もいるかもしれません。ただ、企業で作成しているモノがあればそれを必要に応じて補足していけばよく、必ずしも同様の様式による必要はないとのことです。確かに同じ会社の中でも、業務フローは部署ごとに多岐に渡るでしょうし、商品やサービスによって変えていく必要もあるでしょうから、同様の様式にしろと言われる方が難しいかもしれません。監査の対象となるような企業であれば尚更その作業は大変なことでしょう。しかし、大変だからこそ3点セットに頼りたい気持ちもよく分かります。実際監査を行う際の手段となることから監査担当者としてみれば、まずは形になっている3点セットにこだわるのも当然かもしれません。

内部統制文書化の実施について

しかし、本当のところ内部統制システムにおいて文書化自体が目的ではありません。企業活動が違法や不正、人為的ミスがなく、組織が健全に無駄なく運営されているかどうかが重要で、文書化はあくまでもそれを確認する手段のはずです。ただ、現実的に実施基準の中で文書化の手順が明確にしめされていなかったり、監査対応のノウハウが蓄積されていないなどの理由もあり、どうしても形式重視の対応になってしまう場面もあると思います。内部統制文書の3点セットが組織のどのレベルまで意識されるのかは企業によると思いますが、個人的には2,3年はそのような混乱が多少あるのではないかと思っています。しかし最も重要なことは、最前線の現場で働いている従業員の方に内部統制の本質的な意義と影響を理解してもらうことではないかと考えます。いくら法制化されたとは言え正しい理解がなければ、そのつもりがなくてもコンプライアンス違反になっている場合もあるかもしれません。当たり前のようですが、企業活動を成立させているのはやはり人であり、人の意識と行動を変えていくのは案外大変なものです。この法律の対象となる上場企業では既に対策は取られてきていると思いますが、内部統制の意義と影響を理解してもらうためにも3点セットというキーワードは分かりやすいのかもしれません。

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