アールデコとは

アールデコとは、家具だけではなく1920年代の装飾スタイル全般を指します。家具はもちろんのこと、建築、ジュエリー、服飾、インテリアなどなど。本当に生活品の隅々までが含まれていて、それこそがアールデコの目指したところなのです。18世紀のイギリスの産業革命は資産家と労働者を二極化させ、芸術は一部の資産家のものでした。これを打ち壊すべく登場したアールヌーボーの時代を経て、産業と芸術の融合を果たしたのが、アールデコ様式です。少し乱暴に言えば芸術の大量生産ですね。家具やインテリアなど生活品のちょっとした道具にもデザイン性を与え、装飾を施すのです。ジュエリーなども想像ですが、おそらくかなり値段の安いモノも作られたのではないでしょうか。時代としてはちょうど第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、1919年〜1933年頃までで、アールデコと言う言葉は1925年にパリで開かれた「現代装飾・産業美術国際展(アール・デコ展)」に由来しているということです。

アールデコの魅力

アールデコが芸術や装飾を一般大衆化させたということ、そのスタイルの幅もとても広かったと言えます。抽象的、幾何学的な特徴はあるにしても実際のところ、「これがアールデコ」という決まった様式がある訳ではありません。確かにいろんなアンティーク家具を見ても何か統一された雰囲気ではないなあと感じていました。アールデコ以前のクラシカルな要素から、モダニズムを取り入れた家具まで言葉は悪いですが節操がないとも感じられます。でも今は私はそんな自由なところにアールデコの魅力を感じます。2つの大戦の狭間の、つかの間の平和な時代に多少悪趣味なモノも含めて、尚更生命の息吹が感じられるのです。

アールデコの影響

アールデコの時代は長くはなかったものの、さまざまなところに影響を与え現代にも残っています。有名なところではエンパイアステートビルやクライスラービル、日本では東京都庭園美術館や伊勢丹新宿店にその名残が残っています。もともとアールデコは日本の美術の影響も強いらしく、そうしたところも不思議に受け入れられやすい部分につながっているのかもしれませんね。気がつけばこれもアールデコの影響かなっていうものも一杯見つかって、アールデコ調家具もアンティークであってアンティークでないところが魅力のような気がしてきましたし、インテリアやジュエリーもこれからはそういう意識を持って見てみたいと思います。

アールデコ調のインテリア・アンティーク家具・ジュエリーについて